8月 06
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読むにはある程度の基礎知識を要しますが、日本人が抱く「ドイツ」のイメージとは異なったドイツの分析に、興味深い一冊です。

厳しい緊縮財政により、ギリシャのGDPは2009年の水準から20%ちかく縮小したといわれています。しかし、彼らは、およそ80年前、第一次大戦の賠償金の厳しさから、一人の独裁者を担ぎ出し、ヨーロッパを破滅させました。そして、立場が変わった21世紀、ギリシャに対しては、厳しい債務の履行を迫っています。

「EUの盟主は間違いなくドイツだが、EUはヨーロッパの統合ではなく、労働力や市場を提供するドイツの勢力圏だ!!そしてそれは、ドイツ人気質=規律と権威主義の全欧州への押しつけであると・・・。」
エマニエル・ドットは看破しています。