5月 13
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みなさんは帳簿から何を連想しますか。身近な家計簿ですか、会社の経理簿記かも知れませんね。国家・企業の根幹を成す財政・財務を司るのもやはり同じ帳簿です。フィレンツェ屈指の名家メディチ家当主コジモ・デ・メディチは複式簿記により栄華を極めます。しかし、当時の思想潮流では金勘定は下品で不道徳と言われたため帳簿は疎んじられました。結果名家は没落します。ルイ14世の時代は名宰相コルベールの会計力により国家財政が盤石となりました。しかし、権力との軋轢から疎まれコルベールは遠ざけられ、財政は悪化そして破綻。帳簿はいつの世も権力の諸刃の剣となります。この本は国家、名家、企業の権力と寄り添う会計という概念から見た歴史書です。歴史はまさに今も繰り返されています(う)

帳簿の世界史
出版社名 : 文藝春秋
出版年月 : 2015年4月
ISBNコード : 978ー4ー16ー390246ー3
税込価格 : 2,106円
頁数・縦 : 381P 20cm