4月 10
スタッフおすすめ, 本店

 ほんやら洞という名前を知っていますか。京都にあった喫茶店です。東京にも同じ名の喫茶店があるとの事、つげ義春の短編名が名前のルーツらしい。京都のほんやら洞はこの1月に焼失した。店主は甲斐扶佐義氏 かつてほんやら洞は京都の若者文化のメッカであり音楽家、詩人、学生運動家など様々な人々が出入りした。店主は写真家の顔も持っていてそのモノクロは実に素晴らしく今でも生きている。焼失したのは膨大な写真ネガ、文献、作家の原稿などで残念である。人間的には色々あった店主の日常が本になった。それが「ほんやら洞日乗」風媒社刊(名古屋の出版社)である。1970年代の匂いがする店主の独り言に耳でも傾けてみてはいかがか(う)

ほんやら洞日乗
甲斐扶佐義/著
出版社名 : 風媒社
出版年月 : 2015年4月
ISBNコード : 978-4-8331-3167-4
税込価格 : 2,160円
頁数・縦 : 657P 19cm